この世で希望を持つことは、介護現場ではストレスの素。

いつまで経っても報われない介護職。

暗い・キツイ・汚い3Kの仕事は世に沢山ありますが、介護職の離職率は相変わらず改善されません。糞尿を扱うのは看護師や保育士も同様ですが、対象の未来が違います。幼稚園児であれば成長過程にあり、いずれお洩らしはしなくなります。入院患者であれば、元気になれば退院をしていきます。しかし、介護を必要とする方は、体調が安定している時はあっても、自立した生活が増々送れなくなる一方です。対象者に未来を感じられないのも、介護現場での意欲を軽減させます。

介護の現場は、日本社会の縮図。

介護職で大変なのは、糞尿だけではありません。食べたものをもどしてしまうことや、暴言や暴行を受けることも、異性であればセクハラを受けることもあります。自分の子供の糞尿でも不快と感じるのに、他人のものならなおさらです。暴言や暴行が要介護者の本心でないと頭では理解していても、度重なると限界を感じます。暴行から身を守るために、要介護者を押さえつけると、反対に加害者扱いをされます。されるがままの状態は、体罰が禁止された教育現場のようです。教育現場でも先生が鬱になり、職場放棄が増えています。

介護するのも、されるのも地獄。

要介護者にとっても、いつまでも介護されることはストレスです。日本は長寿社会で、世界の最高年齢も日本人です。経済社会の中で生きていると、費用対効果を考えてしまいます。老後を迎えるまでに、多く納税や社会貢献をしたものであれば、その範囲で老後を送れますが、介護費用が納税額を上まったら、誰がツケを支払うのでしょう。要介護者が元気になって、ツケを支払うなんてことはありません。介護者世代が、そのツケをいずれ支払うことになるのです。長寿社会や世界最高年齢は喜ばしいことではありますが、正直に喜べないのは介護社会に限らず、日本中で蔓延しています。唯一残された希望は、死後の世界です。死後に希望を見出すことが出来れば、介護はあの世のステップで、介護者は徳を積むことで、あの世で幸せになります。

介護施設の倒産が増加してはいますが、介護の求人数は高齢化社会の影響で依然として多い状態が続いています。